オンライン配信ライブは無観客でもスタジアムで演る必要があるのか?〜ONE OK ROCK 2020 Field of Wonderを観て思ったこと〜

オンライン配信ライブは無観客でもスタジアムで演る必要があるのか?〜ONE OK ROCK 2020 Field of Wonderを観て思ったこと〜

先週末の10/11(日)ワンオクのオンラインライブ ONE OK ROCK 2020 Field of Wonder at Stadium Live Streamingを観ました。コロナ禍で打撃を受けている音楽業界に貢献したい気持ちはあったものの、有料配信ライブに関してはライブ映像をDVD/Blu-rayで観るのと何が違うんだろう??と懐疑的だったので、なかなか体験できずにいたのですが、今回は家族揃って観ることが可能な、みんな大好きワンオクのライブだったので、有料配信のオンラインライブを遅まきながら初めて体験してみました。思った以上に圧倒的に「ライブ」だったというのが第一感です。

オンライン配信ライブは無観客でもスタジアムで演る必要があるのか?

結論から言うと、ライブ会場や会場設営業者さんなど関係者への収益分配の意味合いが強いのかな?という印象です。

確かに、たまに映し出されるヒキの映像や客席への照明演出やラストの花火などは、スタジアムならでは!の感はあったものの絶対必要か?と言われると、モゴモゴってなってしまいます。

ただし、冒頭にも書いた通り、今回観たワンオクのオンラインライブは圧倒的な「ライブ感」がありました。その要因が、スタジアムで演っていることによるものなのか単純に「リアルタイムで観ている」という気持ちの部分によるものなのか?はわかりません。

同時視聴者数11万人=5億5000万円+投げ銭収益???円 でリアルライブとどっちが儲かる?

週明け同時視聴者数が11万人だったことが、発表されました。

https://www.barks.jp/news/?id=1000184956

この数が多いのか?少ないのか?は、なかなか判断難しいですが、

ちょっと前のBTS(防弾少年団)のオンラインライブが75万人集めてギネス認定。

ネット民のガセネタで1000万人との噂が流れたtwiceは実際は10万人程度だったということなので世界同時配信で11万人というのはそこまで多くないというか。。。

そもそも2016年の浜松渚園が5万5000人×2日間でちょうど11万人なので渚園に行った人全員から2日参戦した人の重なりを抜いた分を、行きたかったけど行けなかった遠方のファンが埋めた視聴数という感じでしょうか。

https://rockinon.com/news/detail/148429

気になるお金の面ですが、チケット代が5000円だったので×11万人で5檍5000万円の売上。さらに投げ銭システムが導入されていて、結構みなさん投げ銭していました。体感値ですが半分くらいは500円(最低金額?)1000円、2000円が20%くらいづつ、残り1割は、それ以上で5万、3万、1万とか万単位!投げ銭の収益は現時点では発表されていなかったのでどのくらいの金額だったのか気になるところです。

ちなみにリアルライブの場合はスタジアム級の場合チケット代8500円くらい。ZOZOマリンスタジアムのライブ時の収容人数を3万人くらいと想定すると2億5000万円。

無観客の場合は、警備スタッフ等の運営費(人件費)が大幅に削減できそうなので圧倒的に配信の方が儲かりそうですが、リアルライブの収益の柱は物販とのこと。
ワンオクのリアルライブの場合、ほぼほぼ全ての参加者がツアーTシャツを着ている(3万人×Tシャツ3500円=1億2250万円!)感じなのに対し今回の配信視聴者は、そこまでグッズを購入していないような気もするので(ガチファンはTVの前でツアーT着ていると思いますが)その分の収益は落ちているかと思われます。

そうは言うものの、効率だけを考えればオンラインライブの方が圧倒的に儲かりそう。一方で観ているユーザーの方については、最初はモノ珍しさで観るものの、いろいろなアーティストが演り始めると飽きるのも早そう。自宅で過ごす時間が、ただでさえサブスク映像配信サービスの圧倒的なコンテンツや、面白くなり続けるゲーム、さらにスマホやタブレットで読める漫画などに圧迫されている状況で、それでもオンラインライブを観るのか?というのはわかりません。

現地に行かなくても良いという視聴するハードルが下がった分、より実際に参加しているような双方向の仕掛けができるか?さらなるリアルタイム「ならでは」のコンテンツが必要なような気がします。

以下は純粋な感想と気づいた事など。

LGの有機ELテレビのブラウザアプリでは視聴不可だった

折角のオンライン配信なのでキレイな大画面で観ようとテレビにプリインストールされているブラウザアプリで観ようとしたのですが何度やってもログイン出来ず。。。URL直打ちから、ログイン画面に行ってID、PASS入れてログインボタンを押すとID、PASSが消えて元の画面に。検索からログイン画面に飛んでID、PASSを入れようとするとメモリ不足のためWebブラウザを終了します の表示。
テスト視聴の時は普通に観れたのに。

配信開始時間が迫ってきていたので解決出来ずに、結局i-PhoneをHDMIケーブルでTVにつなぎ、ミラーリングで観ることに。画質、音質は問題なかったものの、全画面表示が出来ずブラウザのアドレスバーが表示されたまま観るという事態になってしまいました。

それでも楽しめたので問題なかったのですが、やや残念な結果。リアルタイムだと、調整している間に見逃してしまうため解決の手段がいろいろ試せませんでした。これは今後のことを思うとちゃんと調べておくべき。というか、最初からU-NEXTに入って観ておけばスムーズに見れたかも。

感想とまとめ

想像以上に「ライブ」な感じはあり、DVDのライブ映像を観るのとは違う楽しみはありました。これはもともと期待値が低かったのと、ワンオクのパフォーマンス&セトリがスゲー良かったことによるものかと思います。

【セットリスト】

完全在宅Dreamer

The Beginning

Taking Off

Change (with ダンサー)

I was King

未完成交響曲

キミシダイ列車

One way Ticket mix Clock Strikes

The Last Time

Start Again
【MC】

欲望に満ちた青年団 (Acoustic Ver.)

C.h.a.o.s.m.y.t.h. (feat. 宮本笑里)
【MC】

Wherever you are
【MC】

[re:] / 『もう一度』

Wonder (※新曲)

Stand Out Fit In

We are

Wasted Nights


https://music-setlist.hatenablog.jp/entry/2020/10/11/180000

特に良かったのは、One way Ticket と Clock Strikesのミックスアレンジ。DJがやるようなミックスを生演奏で演っていてカッコ良かったです。。あと、reプロジェクトのもう一度では三浦大知、清水翔太、絢香、阿部真央、Aimerなどの超絶歌上手ゲストが登場でヤバいことになっていました。

これを機に、払い戻しされたチケット代金が重なって余っているので、その他のアーティストの有料オンラインライブも観てみようかと思います。