「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」はTVシリーズ→劇場版→原作小説の順番で読むべし
- 2020.10.05
- BOOK REVIEW
上映開始3週目で興行収入11億円突破。大ヒット上映中の「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」。
?祝?「劇場版 #ヴァイオレット・エヴァーガーデン」興行収入11億円突破?
— 「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」公式 (@Violet_Letter) October 5, 2020
スクリーンアベレージ3週連続1位を記録、週末動員ランキング3位でした。大変多くの方にご鑑賞いただいております。皆さま本当にありがとうございます!
引き続き、彼女たちの “想い” を劇場で感じてみてください✉ pic.twitter.com/58CuGLGsD0
ネットフリックスでアニメシリーズにドハマリした自分も既に3回観に行っているのですが今回の劇場版を観るにあたって 、後悔している点が
「原作小説を読むタイミングを一番最後にするべきだった」ということ。
全て未見の方は、細かい事は考えずに
- 1.TVシリーズ13話を全て観る(+OVA Extra Episode1話も)
- 2.劇場アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 – 永遠と自動手記人形 -』を観る (ここまでネットフリックスで全て視聴可能)
- 3.劇場で現在上映中の「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」を観る
- 4.原作小説「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 上・下・ 外伝・ エバーアフター」の4冊を読む
- 5.1からもう1周繰り返し
という順番で観ていく、読んでいく方が楽しめるかと思います。
以下、その理由をネタバレを含めて記していきます。
[ネタバレ有]アニメ版と原作小説の違いと小説を後で読むべき理由
・最大のポイントは少佐(ギルベルト)が生きているのか?
という点でアニメシリーズでは、完全に死んでいる(=未帰還兵)の扱いになっており、最終13話で少佐に書いた手紙 「愛してるも少しはわかるようになったのです」 で、大号泣させられるのも少佐が死んでしまっていると思えばこそ。の感情なのですが小説版では上巻の終わりあたりで、実は生きているのでは?的な描写が出てきて、下巻で生きている事が確定。 片目、片腕を失いながらも軍では大佐に昇進しています。そしてホッジンズ(社長)もディートフリート(お兄ちゃん)もその事を知りながら、ギルベルトからヴァイオレットに伏せるように口添えされている状況です。
今回の劇場版のポスターには、ギルベルトの後ろ姿が描かれて生きている事の匂わせは多少あるものの、キャッチコピーも「愛する人に送る、最後の手紙」なので、どのようにでも取れる表現です。ギルベルトが本当に死んでいて、彼の居ない世界でヴァイオレットが過去を、どのように「断ち切っていくか」みたいな展開もありだったわけです。
結論的には劇場版でも生きていたのですが。
自分は、1.アニメ版→2.OVA→3.劇場外伝 を観て、劇場外伝の特典小説きっかけで原作小説を読んでみようか。
という気になり、小説を読んで「少佐生きてんのかい!」というモードになってしまったため今回の劇場版も原作小説のような感じで「生きている」と思って観てしまいヴァイオレットをはじめとする登場人物みんなが少佐が生きていることがわかった時の感情に「純粋に」寄り添えなかった(どうやって登場させるんだろう?的な邪推が入った感じで観てしまった)事に後悔をしております。こんなに素晴らしい作品は純粋な気持ちで観たかった!!!というのが、原作小説を後で読むべき。と推奨する理由です。
かと言って、原作小説は決して悪いわけではなく、ちゃんとストーリーとして素晴らしくまとまっています。また小説ならではの情報量で深い人物描写がされており
特に
・少女兵時代のヴァイオレットの生々しい戦闘力
についてはアニメ版ではほとんどカットされているだけに原作小説を読むとヴァイオレットを「武器」と称する事にメチャメチャ納得できますし、
アニメ版では、あまりキャラが掘り下げられていないベネディクトもホッジンズとの出会いからちゃんと描かれていて、それを踏まえてアニメ・映画を観るとベネディクトに感情移入することが可能です。
ということで、冒頭に書いた通り「繰り返し」というのが肝ですので、劇場版を観て、原作未読の方は、原作小説を読んだ上で、劇場版を再見するとより深い感動が味わえるかもしれません。
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